まずは「生活」から始めよう

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モンテッソーリ教育には、「生活」「感覚」「言語」「数」「文化(コスミック)」という5つの分野に分かれています。
この中で、最も土台となり重要なのが「生活」です。

このページでは「生活教育の意義」について説明します

目次

生活教育の目的は子どもが「良い生活」をすること

モンテッソーリ教育の生活教育とは、子供が日常を実際に行うことです。
服の着脱、手足を洗う、食べる、排泄、掃除、洗濯、動植物の世話…

そして、生活教育の目的は、子どもたちが「良い生活」をすることでです。
モンテッソーリ教育において「良い生活」とは、子どもが自立する生活です。

子どもは、自分がやりたいことを自分でやり遂げたいという欲求を持っています。
大人がやってあげたほうがよいのではないかと考え、何でもやってしまうのは「大人にとって都合の良い生活」です。

自分でできることは自分で行う=自立

自分ができるところは自分で行うことが「自立」です
その子が難しいと感じているところを手伝ってあげてください。
ところが、いざ自分でやろうとすると、子どもは失敗します。
練習をしたことがないから、最初はうまくできないのです。

コップにうまく水を注げずにこぼしてしまうなら、コップに水を注ぐ練習をする必要があります。
そして、その練習用の「教材」を置いてあげる必要があります。

「わたしが1人でできるように手伝ってください」

こどもはいつもそのように叫んでいます。
「1人でできる」とは、「大人がいない時でもできる」ということです。
子どもに関わるとき、「自分がいなくても1人でできるか?」を考えてみてください。

できないところは子どもによって1人1人違います。
この子はどこをするのが難しいのかな」と考えてみてください。

子どもに教えるときのポイント

・1人でできる事は手伝わないようにする
・言葉で教え込もうとするのではなく、やり方を見せる


たとえば、「片づけなさい」と言ってすぐに片づける子のほうが少ないのではないかと思います。
片づけでなくても、「〇〇しなさい」と言ってその通りにすることのほうが珍しいですよね。

子どもに何かをやって欲しいことがあるときは、1人1人に付き合ってあげてください。
やり方を子どもが知らないということも考えられます。
やったことがないことは、子どもはできません。
大人も同じですよね。

まずは子どもの目を感じながら、大人がやって見せてあげましょう。

大人がやってみせると、子どもは見ていないようでも見て学んでいるので、いずれ出来るようになります
子どもは自分でやりたいという目で見ています。
「やらせよう」と思わずに、「やってみせる」ことが大切です。
できるまで何回もやってみせてあげてください。


1人でできるように自然に移行することが大事です。
「やらせよう」ではなく、できるだけ「一緒にしよう」という気持ちで関わってあげてください。
怒られてやらされたことは、嫌々やるようになるからです。

日常生活の全ては子どもを育てる成長につながる


日常生活の全ては子どもの成長につながっています。

成長は学習とは違います。
自分のことが自分でできると、子どもは自信を持ち、それが精神的な自立につながっていきます
自分で考え自分で行うことが子どもにとっての「良い生活」です。
自分で何もできないのに、教具やドリルや問題集だけをやるのは、良い生活とはいえないでしょう。

まずは、

・子どもが自分のことを自分でできているか
・子どもがやりたいと思うことをできているか

を確認してみてください。

そのうえで、言語や数、文化などを紹介してあげてください。

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