ようこそ、おうち探究の世界へ!
まずは、これだけ守ればOK!な1つ目のポイントです。
子どもが集中していたら、邪魔せずできるだけそっとしておくべし
「なんだか静かだなあ…」
と思っていたら、子どもが黙々と何か作業に集中していた。
ということはよくあることだと思います。
もし、子どもが何かに集中していたら、邪魔をしないように気を付けましょう。
子どもが何かに集中しているときは、脳の中で様々な成長が起こっています。
ですから、その集中状態を途切れさせないこと。
そして、できるだけ長くその状態が続くようにすること。
この2点を意識してください。
基本的にこれでOKです。
「邪魔する」というのは、中断させたり、話しかけたりすることです。
子どもの集中現象は、できるだけ優先させるようにしてください。
たとえば、さっき遊んだおもちゃを片づけていない場合は先に片づけてほしいと思いますが、
「それが終わったらこっちを片づけてね」など声をかけて、後から片づけさせてもかまいません。
また、せっかく集中しているこどもに話しかけるのは、こどもの集中を妨げることになります。
そこは我慢して、そっとしておきましょう。
子どもの集中現象をそっとしておくほかに、子どもが集中しやすい環境を作って回数を増やすように意識するとよいでしょう。
次に、2つ目のポイントです。
子どもが集中しやすい環境を作り、集中する回数や時間を増やすべし
慣れてきたら、子どもをよく観察して何に興味があるかリサーチしましょう。
そして、子どもが興味を持ちそうだと感じたものを、子どもに紹介しましょう。
比較的簡単なのは、興味を持っている分野の図鑑や本、絵本などを紹介することです。
たとえば、電車が好きな子に「乗り物」の図鑑や、いろいろな車が出てくる絵本を読んであげるとよいでしょう。
電車のおもちゃやパズルを渡してあげるのもよいですね。
実は、子どもの興味関心がどこにあるかを探るのが、「おうち探究」の重要なポイントになります。
同じものが好きなように見える子どもたちでも、実は興味関心のポイントは微妙に違っています。
たとえば、「電車」が好きと言っても、「しくみ」に興味がある子、「路線」に興味がある子などバラバラなのです。
ですから、「しくみ」に興味がある子には「機械のしくみがわかる図鑑」を紹介したり、「路線」に興味がある子には「日本地図のパズル」を紹介したりするのもいいでしょう。
これはすぐにわからないかもしれませんので、まずは「これはどうかな?」と感じたものを気軽に紹介してみてください。
ここで、気を付けないといけない3つ目のポイントがあります。
子どもが「イヤ」と言ったらすぐにやめるべし
せっかくいろいろ考えて用意したのに、「イヤだ」と言われたら残念に思うかもしれません。
「ちょっとぐらいやってみてよ」と思うかもしれません。
しかし、大切なのは「自分でやりたい」「自分で決めた」という主体性なのです。
ですから、無理やりやらせても効果は期待できません。
さらに、「イヤなことをやらされる」と子どもに思われてしまうと、今後紹介することを前向きに挑戦してもらえなくなってしまいます。
大切なのは、
「自分の気持ちや考えを尊重してもらっている」
「誰かが勧めてくれるものは、自分にとって楽しいものが多い」
と子どもに感じてもらうことなのです。
- 子どもが集中していたら、邪魔せずできるだけそっとしておくべし
- 子どもが集中しやすい環境を作り、集中する回数や時間を増やすべし
- 子どもが「イヤ」と言ったらすぐにやめるべし
ぜひ、これらの3つの関わり方を意識して、「おうち探究」を楽しんでくださいね。